就職活動の最初の選考試験になるのがSPIテストです。就活生のほとんどが最初に受けるこのテストですが、SPIってそもそも何なのでしょうか?
テストの目的がわからなければ対策も立てづらいと思います。そこで、ここではどのような試験が行われるのか、何のために行われるのかについて詳しく見ていきたいと思います。
当ページの目次
SPIテストの概要【完全保存版】
SPIテストとは?
SPIテストとはリクルート社が提供している就活生のための適性検査で、新卒者採用を行う企業の約4割が採用していると言われています。SPIテスト以外の他社が提供するテストを採用している企業も多いですが、便宜的に新卒者向けの適性検査はSPIテストと呼ばれています。今やほとんどの企業がSPIテストを実施しており、就職活動をする上でSPIテストは避けては通れません。
テスト内容はどんなの?
SPIテストには性格テストと能力テストの二種類があります。
性格テスト
性格テストとは、受検者の性格傾向を把握するためのテストです。問題は、例えば次のようなものが出されます。
【問題】
AとBどちらの方が自分の考えに近いか
A. 思いやりが無いのは良くない
B. 不合理であるのは良くない
【選択肢】
Aに近い
どちらかと言えばAに近い
どちらかと言えばBに近い
Bに近い
このように正解はない問題が出され、自分の考えに近いと思う方を選ぶ問題が出されます。およそ300問の質問に35分ほどで回答する形式のものが多く、この場合1問当たり約7秒で回答していかなければ全問に答えることができません。そのため、問題を読んですぐに答えを出す直感的な回答が必要となります。
直感的に自分の性格や考え方に近い回答を答えるだけなので対策は必要ありませんが、全ての問題に答えられるようにある程度練習しておくことと、似たような問題が何問か出るので矛盾なく答えられるようにしておきましょう。
能力テスト
能力テストは基礎的な学力を確認するためのテストで、国語の問題である「言語」と数学の問題である「非言語」の二種類があります。
言語のテストでは、言葉の関係、語句の意味、語句の用法、分の並び替え、空欄補充問題、長文読解などの問題が出されます。非言語のテストでは、確率の問題、損益算、速度算、表や資料の読み取り、長文読み取り計算、代金の精算、料金の割引、割合の問題、分割払いなどの問題が出されます。
このような基礎的な学力の問題が出題されますが、確率の計算などはるか昔に習ったことなので忘れてしまったという人も多いのではないでしょうか。事前にしっかりと対策する必要がありそうです。
SPIテストの実施形式
SPIテストの実施形式にはいくつかの種類があります。
テストセンター
各地にあるテストセンターに赴いて、パソコンを使って回答をします。
Webテスティング
受検者それぞれが持つパソコンなどを使って回答をします。
ペーパーテスティング
企業の会議室などで受検者が一斉にペーパーテストで回答をします。
なぜ企業はSPIテストを行うのか?
SPIテストを行う企業の目的がわからなければ、対策が立てづらいと思います。SPIテストを行う目的について見てみましょう。
性格の傾向を把握するため
性格テストでは就活生の性格傾向が、企業の社風に合っているかどうかを見ます。例えば、上記の問題では、選ばれた回答を選ぶことによって次のような性格傾向ととらえられます。
A.思いやりが無いのは良くない→調和重視
B.不合理であるのは良くない→結果重視
このような質問で受検者の性格傾向が全てわかってしまうわけではありませんが、受検者がある程度社風と合っているかどうか判断されます。
基礎的な学力を見極めるため
能力テストを実施することで、受験者の基礎的な学力があるかどうかを見ます。新卒者を採用したものの国語力が全くないため文章が書けない、計算能力が無いため全く仕事にならないなどと言うことにならないように能力テストを実施します。
足切り
新卒採用活動では何百人という学生が応募してくるため、ある程度絞っておかなければ面接を行うことができません。そこで、ある程度企業の社風に合っている、学力をそれなりに備えている学生をペーパーテストで足切りしておくのです。
まとめ
SPIテストとは、基本的な性格傾向や基礎学力が備わっているかを見るテストです。多くの応募者を機械的に足切りするという目的もあるため、しっかりと対策を行ってSPIテストを突破する必要があるでしょう。
